染裕の製品につきましては色止めの加工をしておりますので(一部特殊染色品を除く)何度洗っても色が落ち続けるる事はまずございませんが、藍染の特徴として多少色落ちする事がございます。
はじめの2?3回はぬるま湯、手洗いで蛍光増白剤の入っていない洗剤での洗濯をおすすめします。ご使用頂き、洗う程色に味が冴え、風合いがよくなっていきます。
- はじめの洗濯時(ぬるま湯に20分程つけ置きすると)黄色?茶色っぽい色素が出ます。藍染特有のアク成分で洗濯を繰り返すうちにアクがぬけて藍染めのきれいな色味が増していきます。
- 藍染の色味を楽しんで頂くには、洗濯石けんやおしゃれ着洗い洗剤(蛍光増白剤や漂白剤のない洗剤)をおすすめ致します。
- 全自動洗濯機で他の白い生地と一緒に液体洗剤で洗う場合は上記項目をご注意ください。
- 干す場合は直射日光を避け、風通しの良い陰干しがおすすめです。
- タペストリーやのれん等、装飾品につきましても半年?数年に一度はアク抜きの為、お湯洗いをおすすめします。
- 藍染の布はタンス等にしまったままよりも、定期的に空気にふれて洗って頂く方が風合いが良くなります。(あくまで染裕が染めた藍染を基準にしています。古布などはこの対象外ですのでご了承ください)
藍染の魅力をお楽しみ頂きながらお客様オリジナルの1着に着育ててください。
■ 藍染五本指靴のご注意 ■
靴下を着用頂く際、2〜3回ご利用頂く迄、足の指の間や靴、スリッパ等に藍が移る場合がございますのでご注意ください。
大変申し訳ございません、染裕製品を現在購入いただけるのは年に数回行う展示販売会のみとなります。
- shomehiro Webshop で一部の商品販売を再開しておりますのでご覧ください。
- 展示販売会は随時、ホームページでお知らせ致します。
大変に難しい質問ですが、よく問い合わせ頂きますのでなるべく詳しくご説明いたします。
染裕では、藍染の染料として蒅(すくも)、生葉、インディゴケーキ(インド産天然藍/固形)、インド藍液、大和藍、紺屋藍、インジゴピュア(合成藍)等染める生地と表現したい柄によって様々な原料を使用します。
- 本物の藍染定義を、蒅の天然灰汁醗酵建のみと定義するならば
染裕藍染は該当外となります(天然灰汁醗酵建では染めておりません) - 化学染料(硫化染料等)での藍色の染色ではなく、還元酸化を経た生地への定着を定義とし、合成藍を含むとするならば本物となります。
- 天然染料のみを定義とするならば、製品によっては合成藍と併用、又は合成藍のみで染色する場合があり、一概にはご返事できません。
藍染の原料、染め方法は時代とともに様々な創意工夫が繰り返されてきました。染裕のメインコンセプトは「現代日本人のライフスタイルにフィットした職人仕事でも民芸でもない新しい提案」としています。
藍染の「原料」や「染め方」にこだわり古来の藍染を追求するよりも、”今”を生きる現代人のライフスタイルに適した藍染に重きをおいています。
結論から申し上げますと、天然藍と合成藍で染めた生地の見分け方は
どちらも化学構造が同じ為、大変困難と思われます。
ただ、両方の藍染を行っている経験からすると、
それぞれに見分けの特色があります
(あくまで染裕が感じている特徴ですのでご了解ください。)
- 色合いについて
- 風合い/匂いについて
天然藍:濃紺に赤味、薄い藍色に黄味の色素があり深みのある色合いをする
合成藍:藍色の絵具に水(又は白)を薄めた色合いをしている
天然藍:ざらつき感がある、土(家畜や山)の匂いがする
合成藍:きめ細かい感触がある、ケミカル(インク、薬)な匂いがする
天然藍に合成藍を混ぜて染めたり、
合成藍で染めた下地に天然藍で染めた足すと
見分けることは無理だと思われます。
どちらも染めるものや用途によってメリットデメリットがあり
染裕の染色では使い分けをしています。
自然志向の強いお考えがある方には
天然か合成かの分別が重要のようですが
天然藍をもちいても化学反応させる染もあれば
合成藍をもちいても発酵させて染める方法(あまり効率的ではありませんが)もあり
どちらもそれぞれの特色があり、それを理解した染色であれば
十分に藍染の良さを楽しんで頂けるのではないかと思っています。