『渦』1995年制作

人間が支配する事のできない大いなるエネルギーのうねり『 渦 』

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「筒描」と「型染め」を併用し、自然界に存在し人類が支配する事のできない大いなるエネルギーを『渦』というタイトルのタペストリーで制作しました。
736cm x 300cm(92cm巾x8) その制作過程と使用した型紙などをご紹介します。

オートバイで日本全国の染織や工芸、美術館を訪ね回るツーリングの中
北海道に行きアイヌ民族とその文様のその美しさに強く惹かれた。
なぜこのような文様が生まれたのか?という疑問から先住民族の生活や文様、日本のカタチのはじまりは、という事に興味がわき掘り下げてみました。すると“ 渦巻くカタチ ”という一つの共通する文様を見つけることができた。

“渦巻”とは民族や地域によってそのモチーフは火や水、植物や動物であったりと様々に変化するが、その背景には人間には支配する事のできない大きなエネルギーの象徴として、言葉をもたない民族が子孫へと語り継がなければならない大切な情報として生み出されたものだった。 この渦巻きというカタチとその生み出された背景に魅力を感じた。

現代を生きる自分が感じたエネルギーを、染めの特色である染料の発色、型の無限の広がり、布の表と裏の表情の違いなどを利用しながら表現してみました。少しでも自分が感じたエネルギーが伝われば嬉しく思います。

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サイズ:736cm(92×8) x 300cm
技法:型染/筒描
綿:ハンノール染料
1995年制作 『渦』
1995年多摩美術大学 染織デザイン科 染専攻卒業制作

「渦」制作に使用した型紙の一部をご紹介します

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<型紙-炎1(部分)約54cm×90cm>  火/炎に対するへの畏怖や敬意を込めました
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<型紙-鼓動1(部分)約54cm×90cm> 生きる力を南方熊楠的視点からカタチに
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<型紙-生物1(部分)約54cm×90cm> 生物の姿が時を経て異なる姿になる様
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<型紙-霞(部分)約54cm×45cm> 雲や風や靄や雷のヒビキ
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<型紙-炎2(部分)約54cm×90cm>
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<型紙-増殖(部分)約54cm×90cm> 心臓の鼓動は無意識にでも動き続けるその強さ
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<型紙-水/波紋(部分)約54cm×90cm>
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<型紙-鼓動2(部分)約54cm×45cm>
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<型紙-生物2(部分)約54cm×45cm>
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<型紙-植物(部分)約54cm×45cm>
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<型紙-炎3(部分)約54cm×45cm>
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<『渦』全体像イメージエスキース画 >
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<『渦』型紙イメージエスキース画 >
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<『渦』制作風景 (一部)>
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<『渦』関連作品 >
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<『渦』2008年 第10回金沢文庫芸術祭 ステージ装飾風景 >

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